2024/11/03 19:27
・一般的には2、3歳でおむつが外れる
・おむつが外れる目安は「一人で歩ける」「膀胱の発達」「自分で気持ちを伝えられる」
・どうしたらいい? 発達がのんびりな子のおむつ外れ
・不安に感じたら、まずは相談を……誰に相談したらいい?
一般的には2、3歳でおむつが外れる
そもそも「おむつが外れる」とはどんな状態なのでしょうか。
尿意や便意を子どもが認識して、トイレで排泄が出来るようになること、また、おむつが必要なくなり、パンツで過ごせるようになることが「おむつが外れた」と言えるでしょう。
私の経験では、保育園で過ごす子どもは、保育園1歳時クラスに入園するとともに、それまで愛用していたロンパースを使わないように求められ、お着換えやおむつ替えがしやすいTシャツタイプやタンクトップタイプの肌着を着用するよう指示されます。
そして、2歳児クラスの夏ごろには、お誕生月などの関係で個人差もありますが、「夏こそおむつ外し」との先生の指示のもと、保育園でトイレトレーニングが始まりました。
家庭でも、長男長女の時には、2歳になってから、トレーニングパンツを買って、子供用便座を買い、トイレトレーニングに取り組みました。
また、幼稚園に通うお子さんの場合、3歳年少児クラスの4月入園時にはおむつが取れていることが望ましい、などと入園の条件にする園の話も聞きます。
これらのことから、おむつが外れるのは一般的には2、3歳だと言えるでしょう。
日本小児泌尿器科学会の「小児の排尿機能発達・尿失禁症」についての記述によると、「スウェーデン人の約50人の赤ちゃんの追跡調査研究では、昼間の尿が全く漏れなくなる頻度は、3歳52%、4歳93%、5歳100%、夜間睡眠時の尿が全く漏れなくなる頻度は同じく17%、63%、87%と報告されています。知能も発達し、昼間起きている間は膀胱がふくらむとはっきり尿意を自覚できるようになります。2歳後半から3歳のこのころにトイレトレーニングを始めるのが平均的でおむつを外す時間を増やしトイレでの排尿を誘導します」とのこと。
まずは2歳後半から3歳にかけて、トイレトレーニングを始めてみてはいかがでしょうか。
引用:排尿機能発達・尿失禁症 | 小児泌尿器科の主な疾患 | 日本小児泌尿器科学会 Japanese Society of Pediatric Urology より
おむつが外れる目安は「一人で歩ける」「膀胱の発達」「自分で気持ちを伝えられる」
尿意を感じるには、膀胱に尿を溜められるようになる身体の発達が最初のステップになります。
・歩ける
・おむつが2~3時間濡れない
・自分で気持ちを伝えられる
などが育児書に書かれているトイレトレーニングを始める目安になります。
ママパパが、しっかりとお子さんの心身の成長を観察し、「もうそろそろいいかな?」と思うぐらいが、トイレトレーニングを始める時期としてはちょうどいい頃合いではないでしょうか。
幼児通信教育を受講しているご家庭では、かわいいキャラクターがトイレトレーニングをするためにアシストをしてくれる付録教材を受け取ったことがあるかと思います。いかに楽しくトイレに行って、トイレで排泄するように促すか、工夫が凝らされている教材です。私も長男や長女の育児の時には、ずいぶんとお世話になったものです。
教材の助けもありがたいのですが、時に、教材の内容がドンドンとおむつ外れが出来ている前提で進んでいき、焦った経験もあります。
私が何より大切だと感じるのは、親が怒らない、焦らない、慌てないこと。親のイライラの気持ちが伝わり、トイレに行くこと自体が、子どもが嫌になったり、苦痛に感じたりと、親子関係にも影響してきます。
どうしたらいい? 発達がのんびりな子のおむつ外れ
尿意や便意を感じるという身体の成長は個人差もあり、発達がのんびりなお子さんや、発語がまだ十分にないお子さんには、尿意や便意をママパパに伝えるのも難しいこともありますよね。
母子手帳の成長の目安をチェックするページでは、【4歳の頃】に「おしっこをひとりでしますか」とあり、【5歳の頃】に「うんちをひとりでしますか」とあります。
母子手帳の各年齢の成長の目安のページで、「はい」に丸をつけることが出来ない(まだそこまで発達していない)項目があると、親としては焦る気持ちや、不安に思う気持ちが出てくると思います。もし子どもの成長で不安に感じることがあったときは、どうすればよいのでしょうか。
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不安に感じたら、まずは相談を……誰に相談したらいい?
おむつ外れやトイレトレーニングに限らず、お子さんの成長に不安を感じた場合、一人で抱え込まず、まずは相談をしてほしいと思います。相談ができる窓口は、さまざまな場所があります。地域の保健所の育児相談では、保健師さんが対応してくれますし、かかりつけの小児科で医師に相談することも出来ます。また、地元の保育園では、在園児以外でも地域のお子さんの子育て相談に乗ってくれるところもあります。また、児童館でも、スタッフの方が相談に乗ってくれます。
先輩ママや、実両親や義両親にも相談できる環境にあるのであれば、相談することもあるかもしれませんが、私の経験でいうと「なるべく多くのお子さんを見ている方」が相談する相手としては良いのではないかと思います。
もちろん先輩ママや、実両親や義両親からの助言を聞くのも悪くはないのですが、どうしても自分の子育て経験だけからの助言になると思います。それでは、経験の母数が小さすぎるのです。お子さんの成長に不安を感じているならば、多くのお子さんを見ている専門的な方からの助言のほうが、よりいろいろなお子さんの発達の仕方を見ているため、よりよいアプローチの方法を知っています。
まずは、相談しやすい窓口を探し、そこで相談してもなお、不安やお子さんの発達に課題を感じる場合は、最初に相談した窓口から次なる専門的な窓口につないでもらう方法があります。発達支援が必要なお子さんの場合、地域の児童発達支援センターなどが次なる相談窓口になるでしょう。
また子ども家庭庁が運営している「親子のための相談LINE」は、子育てや親子関係について悩んだときに、その保護者の方などがLINEで相談できる窓口です。こうした公的機関の相談窓口を使ってみるのもいいかもしれません。
参考リンク:「親子のための相談LINE」について|こども家庭庁
子どもの成長には個人差があり、定型発達のお子さんでも、発達がのんびりなお子さんでも、専門家の支援を必要とする発達障害のお子さんでも、皆ひとりひとりが違うのです。その子に合った方法で、その子に合ったタイミングで成長のステップを踏んでいければ良いと思いませんか。
(文/隈本納実)
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隈本納実
行政書士/ファイナンシャルプランナー(AFP)/不動産管理会社代表
大学生、小学生、保育園児の三児の母。
大学卒業後、国内大手ホテルに勤務、大学院などを経て、家業の不動産管理会社の代表に就く。
次男の発達がゆっくりで、おむつ外れや弄便に悩んだ経験から、発達がゆっくりな子向けのオリジナルロンパースを製作販売する事業をスタートさせた。行政書士/AFPとしては、障害のある子どもやその保護者向けの障害福祉サポート業務にも取り組んでいる。
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