2024/11/08 15:11

「子どもが発達障害かもしれない」と親が気づくタイミングは、1歳6か月健診や3歳児健診などの健診時が多いようです。子どもの成長がゆっくりで、発達障害がわかるのは何歳なのか心配されている親御さんに向けて、私の体験も踏まえて解説します。


 

目次
・発達障害に気づくタイミングは、1歳6か月健診や3歳児健診などの乳幼児健診が多い
・そもそも、「発達障害」とは?……脳の機能トラブルのこと
・成長がゆっくりな子どもが心配になったときには、必要なサポートを受けよう
・発達障害は治すものではなく、寄り添っていくもの

 

 

 

発達障害に気づくタイミングは、1歳6か月健診や3歳児健診などの乳幼児健診が多い

 

「発達障害かもしれない」と、親が気づくタイミングはいくつかあります。乳幼児健診に持っていく母子健康手帳の【1歳6か月の頃】のページには、「ママ、ブーブーなどの意味のある言葉をいくつか話しますか」というチェック項目があります。

 

このことから1歳6か月頃には、いくつかの言葉を言うのが平均的であることがわかります。1歳6か月健診で、発語の遅れを指摘され、「もしかして?」と考える親御さんは少なくないかもしれません。典型的な自閉症スペクトラムの特徴が見られる場合は、2~3歳で医師が診断できることもあります。しかし、軽度な場合だと、3歳児健診でもわからない場合もあります。

 

3歳児健診では、医師との診察で、「お名前は?」などと聞かれて、子ども自身が医師と会話をするという場面があります。また、事前に家庭で簡単な視力検査や聴力検査、検尿をして、健診会場に来るように求められます。

 

3歳児健診の事前の検査が、そもそも子どもが理解できずに家庭で実施できない、おむつがとれていないので検尿が難しい、という場合もあります。私もそうでしたが、子どもの成長が周囲と比べてゆっくりであるということに気づき、親としてとても不安になったことを記憶しています。

 

もしも1歳6か月健診や3歳児健診で成長の遅れを指摘されたとしても、保健所の保健師や心理士に相談することも出来ます。その後のフォローアップもあるので、不安になりすぎず、まずは気がかりなことがあれば相談してみましょう。

 

そもそも、「発達障害」とは?……脳の機能トラブルのこと

 

発達障害は、生まれながらの脳の機能トラブルのことをいい、生涯続くものと考えられています。「発達がゆっくりなだけ」「そのうちに普通の子に追いつく」などと考える人も少なくないかもしれません。

 

発達障害は、発達が遅いというだけの問題ではなく、「発達の仕方」や「発達の質」がさまざまにあるものだといえます。発達障害には、大きく分けて以下の3つに分類されます。

 

・自閉症スペクトラム(ASD)

・注意欠陥多動症(ADHD)

・学習障害(LD)

 

自閉症スペクトラムは、言葉の発達の遅れや、コミュニケーションを取りにくいなどの特徴があります。注意欠陥多動症は、約束や物事を忘れる「不注意」や、じっとしていられないなどの「多動」が特徴です。

 

学習障害は、知能に遅れはないものの、「読む」、「書く」、「計算する」といった学習が苦手な特性があります。これらの障害のうち、1つだけ持っているというケースばかりでなく、いくつかの要素が混じっていることもしばしばあります(※図1・参照)。


                  ※図1:画像引用:発達障害理解のために|厚生労働省



成長がゆっくりな子どもが心配になったときには、必要なサポートを受けよう


子どもの発達の様子が周囲の子どもと違うと、親は「育て方が悪いのかな?」「親のしつけが良く出来ていないのかな?」と、自分を責めてしまうこともありますよね。発達障害は、親の育て方やしつけの問題ではなく、子どもが生まれながらに持った特性です。子ども一人ひとりに合ったサポートをしながら、その子なりの成長を見守っていきましょう。

 

子どもの成長を見守っていくときに心強い味方になってくれるのが、地域の保健師や、心理士、かかりつけの小児科医や、児童館の先生、地域の保育園の先生などです。

 

また各自治体には、子どもの発達が気になるときに相談できる窓口を設けています。相談窓口は自治体のホームページから検索も出来ますし、発達障害情報・支援センターのホームページからも情報が得られます。

 

参考リンク:国立障害者リハビリセンター 発達障害情報・支援センター



発達障害は治すものではなく、寄り添っていくもの

「発達障害そのものを治す」という薬は、現在ほとんどないとされています。「発達障害を治す」のではなく、それぞれの発達の凸凹に寄り添いつつ、子どもが生きやすいようにサポートしていくことが大切だと思いませんか。

 

どんな子どもでも、得意なことや苦手なことがあります。地域の保健師や心理士、かかりつけの小児科医や児童館の先生、地域の保育園の先生など、周囲の方々の助けを借りながら、得意なことを伸ばし、苦手なことをサポートしつつ、親子で成長できていけたらいいですよね。

 

(文/隈本納実)

 

 

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隈本納実

行政書士/ファイナンシャルプランナー(AFP/不動産管理会社代表

大学生、小学生、保育園児の三児の母。

大学卒業後、国内大手ホテルに勤務、大学院などを経て、家業の不動産管理会社の代表に就く。

次男の発達がゆっくりで、おむつ外れや弄便に悩んだ経験から、発達がゆっくりな子向けのオリジナルロンパースを製作販売する事業をスタートさせた。行政書士/AFPとしては、障害のある子どもやその保護者向けの障害福祉サポート業務にも取り組んでいる。