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2025/05/03 08:00
子育てをしていると、どうしても気になるのが「他の子と比べて、うちの子はどうなんだろう?」ということ。特に、おむつが外れるタイミングについては、保育園や幼稚園の入園・進級、外出時のトイレ事情などが関係してくるため、不安や焦りを感じている親御さんも多いのではないでしょうか。この記事では、「4歳になってもおむつが外れていない…」という状況に悩む、発達に遅れがあるお子さんを育てている方に向けて、おむつはずれの目安や考え方、具体的なサポート方法についてお話しします。
目次
おむつはずれの「平均」はあくまで目安
発達に遅れがある子のおむつはずれの特徴
4歳でおむつが外れていなくても大丈夫!問題ない理由
サポートのコツと工夫!「できないこと」よりも「小さな変化」に目を向ける
周囲との比較より「その子自身」を見るのが大切
4歳のおむつはずれは「遅い」じゃない!
おむつはずれの「平均」はあくまで目安
一般的に、おむつが外れる平均年齢は2歳半〜3歳半頃とされています。ただし、これは“あくまで平均”であり、すべての子がこの時期にトイレトレーニングを完了するわけではありません。特に発達に遅れがあるお子さんの場合、言葉で自分の気持ちを伝えるのが難しい、
感覚の受け取り方が独特で、尿意や便意を感じにくい、着替えやズボンの上げ下ろしが苦手、環境の変化に敏感でトイレを怖がるなど、トイレトレーニングをスムーズに進めにくい要因がいくつも重なります。そのため、4歳になってもおむつが外れていないのは、決して「遅れている」わけではありません。その子なりの発達の過程の中にいるというだけなのです。
発達に遅れがある子のおむつはずれの特徴
発達がゆっくりなお子さんのトイレトレーニングには、以下のような特徴があります。
1. 長期戦になりやすい
数週間であっという間に外れる子もいれば、数年かけて少しずつ進む子もいます。焦らず、時間をかけて取り組む姿勢がとても大切です。
2. トイレの環境に左右されやすい
視覚や聴覚に敏感なお子さんは、トイレの照明や音、においが苦手なことがあります。安心して入れるように、個別に工夫が必要です。
3. トイレの意味を理解するまでに時間がかかる
「出る前に知らせる」という感覚の定着には時間がかかります。まずは、「おしっこ出たね」と結果を伝えることから始めましょう。
4歳でおむつが外れていなくても大丈夫!問題ない理由
「うちの子だけまだ…」と感じるかもしれませんが、実際には4歳以降でもおむつをしている子は少なくありません。発達特性のあるお子さんはもちろん、健常発達の子でも、心の準備や体の発達が整わなければトイレは成功しません。また、行政や保育施設の多くは「年齢だけ」で判断することはなく、個別の発達状況に応じた配慮をしてくれることがほとんどです。集団生活に入ることが、おむつはずれのきっかけになるケースもあります。
サポートのコツと工夫!「できないこと」よりも「小さな変化」に目を向ける
発達に遅れがあるお子さんのトイレトレーニングには、「できないこと」よりも「できるようになる小さな変化」に目を向けることが大切です。以下のような工夫を取り入れてみてください。
トイレまでの流れをイラストで示す「トイレスケジュール」や、「出たよカード」など視覚支援を活用することで、視覚的にトイレの意味を伝えやすくなります。また、「トイレに座れた」「パンツを履けた」など、小さな成功体験を積み、小さなステップをほめることがモチベーションになります。
「朝起きたら」「おやつの後に」といったトイレタイムを日課に組み込むルーティン化が、トイレに慣れる一歩になります。我が家では、お風呂前に来ている服を脱いだタイミングでトイレに誘うようにしたところ、お風呂前のトイレタイムが習慣化することにせいこうしました。その際に、実際にトイレが成功するしないは関係なく、とにかく便座に座ったら褒める!を徹底するようにしていました。
また、本人のペースを尊重することも大切だと思います。 強制するとトイレそのものが苦手になってしまうことも。あくまで本人が心地よく感じるペースを大切にしましょう。
周囲との比較より「その子自身」を見るのが大切
育児の情報があふれる時代、ついついSNSやママ友の声に影響を受けがちです。でも、何より大切なのは「あなたのお子さんのペース」。たとえ周りの子が先にパンツになっていても、あなたのお子さんは「自分の道」をゆっくり歩いているだけです。おむつが外れていないことに引け目を感じる必要はまったくありません。大切なのは、焦らず、叱らず、そして比べずに、安心できる育児環境を整えることです。
4歳のおむつはずれは「遅い」じゃない!
「4歳になってもおむつが外れない」と感じている親御さんへ、どうか自分を責めないでください。お子さんの成長は、きっとあなたの関わりの中で、少しずつ花開いていきます。おむつが外れるタイミングは「発達の結果」であって、「努力の成果」ではありません。
焦らず、ゆっくり、一歩ずつ。大丈夫です。あなたのお子さんのタイミングで、その日はきっと来ます。
(文/隈本納実)
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隈本納実
行政書士/ファイナンシャルプランナー(AFP)/不動産管理会社代表
大学生、小学生、保育園児の三児の母。
大学卒業後、国内大手ホテルに勤務、大学院などを経て、家業の不動産管理会社の代表に就く。
次男の発達がゆっくりで、おむつ外れや弄便に悩んだ経験から、発達がゆっくりな子向けのオリジナルロンパースを製作販売する事業をスタートさせた。行政書士/AFPとしては、障害のある子どもやその保護者向けの障害福祉サポート業務にも取り組んでいる。