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2025/05/08 14:58
2歳になったお子さんは、発語はありますか?親御さんの真似はしますか?子育てをしていると、我が子が他の子と様子が違うと不安を覚えることもあるか思います。本記事では、専門医が公表している2歳の発達チェックリストを基に、親としてできることや気をつけるべき点について私の経験を踏まえてお伝えします。
目次
・2歳の発達障害とは?
・2歳の発達障害具体的チェックリスト
・発達障害を疑った場合の対応方法
2歳の発達障害とは?
岐阜県総合医療センター小児科・今村淳医師のレポートによると、1歳半の発達の目安がわかるチェック項目として、以下のようなものが挙げられています。
1)しっかり一人で歩けますか?
2)手を引くと階段を昇りますか?
3)積木を積みますか?
4)なぐり書きをしますか?
5)絵本を見せて知っている物を聞くと、指さし
しますか?
6)名前を呼ぶと振り向きますか?
7)意味のある単語を言いますか?
8)おかあさんの言っていることがわかりますか?
発達の個人差もありますが、2歳になった時点で上記の項目で気になる部分がある場合は、一つの目安として小児科医や地域の保健センターで相談してみてもいいかもしれません。
発達障害は、子どもの成長において言葉やコミュニケーション、社会性、運動能力、感覚処理に遅れや特異な発達を伴う状態を指します。自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)など、さまざまな種類があります。
特に2歳は、発達の大きな転換点です。この時期には、言葉の獲得や自己主張が始まり、社会性が育まれる大切な時期です。しかし、この時期に何らかの発達の遅れや気がかりなことが見られる場合は、専門家に相談してみましょう。
2歳の発達障害具体的チェックリスト

以下のチェックリストを参考に、2歳の子どもの発達の様子を確認してみてください。
参照:神戸大学大学院医学研究科森貞直哉医師 こどもの言葉と発達の見方・促し方
1. 言葉の発達
2歳の子どもは、50語程度の言葉を話すことが一般的です。名前を呼ばれると反応したり、簡単な指示(「これを取って」など)に従ったりすることができるようになります。また、2歳児では、言葉を使って感情や欲求を表現すること出来るようになります。例えば、「イヤ!」など意思表示も言葉で言えるようになります。言葉を使わずにジェスチャーや表情だけでコミュニケーションを取っている場合、言語発達がゆっくりであるといえます。
2. 社会性と対人関係
2歳になると、親や他の人と目を合わせてにっこり笑うなど、アイコンタクトが出来るようになってきます。目を合わせることができない、もしくはほとんどしない場合、自閉症スペクトラム障害(ASD)の特徴として挙げられます。また、この時期になると、他の子どもと一緒に遊ぶことが増えてきます(並んでおもちゃで遊ぶ、簡単な役割を持った遊びなど)。一緒に遊んだり、関心を示したりしない場合や、他の人が喜んでいる、悲しんでいるなどの感情に反応しない場合も、社会的な発達に遅れがある可能性があります
3. 行動と興味
2歳の子どもは、遊びの中で新しい行動や役割を学ぶことが増えていきます。しかし、特定の行動や物事に強いこだわりがあったり、反復的な行動(例えば、同じおもちゃで長時間遊ぶ、物を並べるなど)が頻繁に見られる場合、発達障害の兆候として注意が必要です。また、一つの物や動作に長時間集中しすぎる場合も注意が必要です。特定の物に過度に執着し、他のことに興味を示さないことがあります。
4. 感覚の過敏さまたは鈍感さ
音や光、衣服の感触などに過剰に反応する場合は、感覚過敏が原因の可能性があります。逆に、痛みや温度の変化、強い音などに鈍感で反応しない場合もあります。
私の次男は、聴覚過敏の傾向が見られ始めたのが2歳になったころからでした。自分の手で耳をふさいでいる時間が多く、食事や遊びなど、手を使う場面で支障が出るようになりました。最初はなぜ耳をふさいでいるのか、親として理解できなかったのですが、聴覚過敏というものがあるのだと知ってから、次男が耳をふさぐ理由を理解できるようになりました。耳を自分の手でふさがずに過ごせるように、イヤーマフと呼ばれる聴覚過敏のための耳あてを購入したのも次男が2歳の時でした。
5. 運動能力の発達
2歳の子どもは、歩いたり、階段を上る、ボールを蹴る、簡単な体の動きができるようになります。運動能力が著しく遅れている場合などは、注意深くお子さんの様子を観察してみましょう。
2歳ぐらいであると、子どもの発達の仕方は個人差があるため、上記に一つ当てはまったからすぐに発達障害であると断言するものではありません。あくまでも一つの目安と捉えて下さい。
発達障害を疑った場合の対応方法
もし上記のチェックリストでいくつかの項目に当てはまり親御さんが不安に思う場合、地元の保健センターや発達に詳しい専門家にご相談されることをお勧めします。
専門機関に相談する
まずは、小児科や発達支援センターなどの専門機関で相談し、発達評価を受けましょう。発達障害の診断は専門的な知識が必要ですが、適切なサポートを早期に受けることで、子どもが社会に適応できる力を身につけることができます。
子どものペースを見守ろう
発達障害のある子どもに対しては、焦らず子どものペースで進めることが大切です。適切な支援を受けることで、子どもは自分に合った方法で成長することができます。
2歳は発達の重要な時期です。発達に気がかりなことがある場合は、専門家に相談し、適切な支援を受けることが最も効果的です。早期介入によって、子どもが持つ可能性を最大限に引き出すことができます。
国や自治体では、発達障害の疑いのあるお子さんのサポートを行っており、さまざまな相談窓口を設けています。「相談できる窓口が複数ある」ということをぜひ知っておいてください。不安に思うことがあれば、まずは身近な相談窓口に相談してみましょう。
(文/隈本納実)
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隈本納実
行政書士/ファイナンシャルプランナー(AFP)/不動産管理会社代表
大学生、小学生、保育園児の三児の母。
大学卒業後、国内大手ホテルに勤務、大学院などを経て、家業の不動産管理会社の代表に就く。
次男の発達がゆっくりで、おむつ外れや弄便に悩んだ経験から、発達がゆっくりな子向けのオリジナルロンパースを製作販売する事業をスタートさせた。行政書士/AFPとしては、障害のある子どもやその保護者向けの障害福祉サポート業務にも取り組んでいる。