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2025/05/13 15:08

お子さんの発達について心配を感じたとき、「療育(りょういく)」という言葉を耳にすることが増えているかもしれません。今回は、療育について基本的なことから、実際にどんなことをするのか、期待できる成果まで、私の経験を踏まえてできるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。

 

目次
・療育とは何か?
・療育ってどんなことをするの?
・療育で期待できる成果ってどんなことがあるの?
・療育を受けさせるかどうか、迷っている方へ

 


療育とは何か?

 

「療育って具体的に何をするの?」「うちの子に必要なの?」そんな不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。療育とは、発達に特性や遅れのある子どもたちに対して、その子の成長を支えるための専門的な支援や教育のことです。

 

厚生労働省:障害児支援施策より参照


対象となるのは、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、知的発達症、言語発達の遅れ、感覚過敏やこだわりが強いなど、いわゆる「発達に凸凹のある子どもたち」です。ただし、診断がなくても、心配がある場合には早期から支援が始まることもあります。

 


療育ってどんなことをするの?

 

 

療育の内容は、お子さんの年齢や特性に応じてさまざまです。大きく分けると、以下のようなプログラムがあります。

1. 個別療育

一人ひとりの発達の状態に合わせて、専門のスタッフ(作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士など)と11で取り組みます。言葉の練習、手先のトレーニング、社会性の学習など、ニーズに合わせた支援が行われます。

2. 集団療育

同年代の子どもたちと小グループで活動する中で、コミュニケーション力や協調性、ルールの理解などを育てます。遊びや製作、音楽、運動などを通して、楽しみながら社会性を身につけていくのが特徴です。

3. 家庭支援

親御さんへのアドバイスや家庭でできる支援の提案も療育の大切な一部です。親子関係をより良くするヒントや、子育ての不安を共有する時間も含まれます。

 

 
療育で期待できる成果ってどんなことがある?

 

 

療育は「できないことをなくす」ためだけではありません。「今ある力を伸ばす」「困っていることに対処する方法を身につける」ことが目的です。たとえば、自分の気持ちを上手に伝えられるようになった、パニックを起こしにくくなった、お友だちと関わるのが楽しくなった、保育園や学校での生活がスムーズになったなど、日常生活の中での「ちょっとした変化」が大きな成果につながります。

何より、子どもが自分らしくのびのびと過ごせるようになること、それを親が安心して見守れるようになることが、療育の本質的な価値です。

 

私の次男の場合、初めて療育に通い始めたのが、3歳前に親子通所と呼ばれる親子で2時間のプログラムに週2回参加する療育でした。最初の頃は、次男は初めての場所に慣れるまで、警戒しながらの参加でした。通う回数を重ねるごとに、療育の教室へ行った時のルーティンを覚え、先生方にもよく慣れて、楽しく通うことが出来るようになりました。親子で1年間通って良かったと思うのは、療育を通じて子どもの成長をじっくり見ることができたこと、先生方がどうやって子供に接するのか、こだわりや難しさを感じる場面での対応の仕方を実際に目で見て子育ての参考にできたことです。時に発達障害のある子どもの場合は、場面の切り替えが苦手なことがありますが、先生方の上手な誘導の仕方を目にしつつ、そうかこうすればよいのだ!と親である私にも教育になったのです。

 



療育を受けさせるかどうか、迷っている方へ

 

 

「療育を受ける=特別なこと」ではありません。たとえるなら、少し背の低い木に支柱を立てたり、水を多めにあげたりするようなもの。その子が自分のペースで、安心して育つための環境を整えてあげることです。

「早くから始めた方がいい」とよく言われますが、それは「小さな困りごとが大きくなる前に対応できる」から。療育を受けることは、その子の将来の可能性を広げる大切なステップです。もちろん、「うちの子には合うのか?」「通う時間は確保できるか?」など、不安もあるでしょう。そんなときは、まずは専門機関や療育施設に相談してみてください。見学や体験ができる施設も多いので、無理に決めず、一歩ずつ情報を集めていくことが大切です。

 

お子さんの将来を思うからこそ、迷い、悩むのは当然のことです。療育は「発達に遅れがあるからやむをえず受ける」ものではなく、「その子が自分らしく輝けるようにするためのサポート」と考えてみてください。

少しずつでも、できることが増えていく姿を見ると、きっと「始めてよかった」と思える日が来るはずです。焦らず、一歩ずつ。あなたのペースで、お子さんに合った選択をしていけますように。


(文/隈本納実)


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隈本納実

 

行政書士/ファイナンシャルプランナー(AFP/不動産管理会社代表

大学生、小学生、保育園児の三児の母。

大学卒業後、国内大手ホテルに勤務、大学院などを経て、家業の不動産管理会社の代表に就く。

次男の発達がゆっくりで、おむつ外れや弄便に悩んだ経験から、発達がゆっくりな子向けのオリジナルロンパースを製作販売する事業をスタートさせた。行政書士/AFPとしては、障害のある子どもやその保護者向けの障害福祉サポート業務にも取り組んでいる。