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2025/06/19 10:26
「うちの子、ほかの子とちょっと違うかも?」
そう思ったとき、胸の奥にじわっと広がる不安。言葉が遅い、目が合いにくい、癇癪が激しい……。子育て中の親であれば、誰もが一度は感じる「この子、大丈夫かな?」という気持ち。この記事では、「小さな気づき」がお子さんの将来を明るくする第一歩になるようお伝えします。
目次
「発達の気がかり」ってどんなこと?
不安を一人で抱えないで
「ラベル」ではなく「サポート」を
お母さん自身も安心してください
信頼できる情報源を
最後に
「発達の気がかり」ってどんなこと?
未就学児の時期は、個人差も大きく、発達に関する悩みは尽きません。子どもの発達は十人十色。一人ひとりのペースがあります。けれど、以下のような様子が気になる場合、「発達の気がかり」として少し意識してみるとよいでしょう。
同年齢の子と比べて言葉の発達が遅い
名前を呼んでも反応が薄い
一人遊びが多く、集団に入りたがらない
こだわりが強く、同じ行動を繰り返す
音や光に過敏に反応する
これらは、発達障害(自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症など)の可能性があるサインかもしれませんが、必ずしも診断につながるわけではありません。あくまで「気づきのヒント」として、冷静に見守ることが大切です。
不安を一人で抱えないで
「ちょっと気になるけど、様子を見ようかな」。そう思う親御さんは多いですが、心配が続くようであれば、早めに専門機関に相談することをおすすめします。発達支援は、早期に始めることで効果が出やすいと言われています。
まずはお住まいの自治体の「子育て支援センター」や「保健センター」、あるいは「発達相談窓口」に相談してみましょう。保健師さんや専門の相談員が丁寧に話を聞いてくれます。
また、自治体によっては発達検査や療育(発達支援プログラム)を無料または低額で受けられる場合もあります。お子さんに合った環境や関わり方を知ることで、家庭での子育てもぐっと楽になります。
私の次男も、発達の気がかりがあったときに、まずは地域の保健センターで心理士さんと何回か面談をしました。その後、地域の発達支援センターにつないでいただき、療育の第一歩を踏み出しました。
「ラベル」ではなく「サポート」を
「障害」という言葉に抵抗がある方も多いでしょう。でも、発達障害は「困っていることに支援が必要な状態」と捉えることができます。発達に特性がある子どもたちは、その個性を生かせる環境や関わり方が整えば、驚くほど力を発揮することもあります。
大切なのは「ラベルを貼ること」ではなく、「必要な支援を知ること」。周囲の理解やサポートによって、子どもは本来の力を発揮し、自己肯定感を育てていけるのです。
お母さん自身も安心してください
子どもの発達を心配するお母さんは、いつも一生懸命です。でも、不安を抱えたままだと、心も身体も疲れてしまいます。「私の育て方が悪かったのかも」と自分を責めないでください。発達の特性は、生まれつきの脳の働き方に関係していると言われており、誰のせいでもありません。
お母さんが安心できることは、子どもにとっても大きな安心です。一人で抱え込まず、必要なときには相談したり、同じ悩みを持つ人とつながったりして、少しずつ気持ちを軽くしていきましょう。保健センターや発達支援センターでは、お子さんへのサポートはもちろん、お母さんの悩み事にも寄り添って相談に乗ってくれます。
信頼できる情報源を
発達に関する情報は、インターネット上にさまざまありますが、正確な情報を得るには公的機関の情報が信頼できます。以下のリンクを参考にしてみてください。
国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター
最後に
「ちょっと気になる」を見逃さず、「もしかして」と思ったら、まずは誰かに相談してみる。その一歩が、親子にとっての安心の始まりです。子どもとお母さんが、笑顔で過ごせる時間が少しでも増えるように――そんな願いを込めて。
(文/隈本納実)
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隈本納実
行政書士/ファイナンシャルプランナー(AFP)/不動産管理会社代表
大学生、小学生、保育園児の三児の母。
大学卒業後、国内大手ホテルに勤務、大学院などを経て、家業の不動産管理会社の代表に就く。
次男の発達がゆっくりで、おむつ外れや弄便に悩んだ経験から、発達がゆっくりな子向けのオリジナルロンパースを製作販売する事業をスタートさせた。行政書士/AFPとしては、障害のある子どもやその保護者向けの障害福祉サポート業務にも取り組んでいる