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2025/10/06 16:05
「うちの子、朝の着替えに毎日時間がかかります…」
発達障害や感覚過敏のあるお子さんにとって、“服を着る”という行為そのものがストレスになることがあります。
見た目にはわからなくても、「着替えたくない」「肌に当たる感覚がつらい」という気持ちは、本人にとってとてもリアルで切実です。
わが家にも、発達特性のある子がいます。
小さい頃は毎朝服を着せるだけでひと苦労。お気に入りの一枚が見つかるまで何度も試行錯誤しました。
今回は、そんな経験をもとに「発達障害の子に合う服選び」と「着替えをラクにする工夫」をご紹介します。
目次
・なぜ着替えが苦手になるのか
・発達障害の子に合う服選びのポイント
・着替えをラクにする日常の工夫
・わが家で実践した「ロンパース」という選択
・surgeのロンパースに込めた想い
・おわりに
なぜ着替えが苦手になるのか

① 感覚過敏による不快感
タグや縫い目、素材の刺激が強く感じられるお子さんは、「チクチクする」「痛い」「くすぐったい」といった理由で服を嫌がることがあります。
大人には些細な刺激でも、本人にとっては“針で刺されるような感覚”に近いことも。
特に、襟元や袖口、ウエストのゴムなど、締め付けや摩擦がある部分は注意が必要です。
② 手先の不器用さ
ボタンやファスナーを扱うのが難しいと、着替え自体が「できないこと」として苦手意識につながります。
毎回大人が手伝う形になると、本人の「自分でできた!」という達成感も得にくくなってしまいます。
③ 環境や声かけの影響
朝の忙しい時間に「早くしなさい!」「まだ着てないの?」と焦らせてしまうと、子どもにとって“着替え=叱られる時間”という記憶が定着することも。
「服を着ること」は本来、生活の中での大切な自立ステップ。焦らず、その子のペースを尊重することが大切です。
発達障害の子に合う服選びのポイント

タグや縫い目がチクチクしない服
最近は、外タグ仕様やフラットシーム(平らな縫い目)など、肌への刺激を減らした設計の服が増えています。
購入前に裏返して「縫い目がゴロゴロしていないか」をチェックしてみてください。
締め付けの少ないストレッチ素材
動きやすく脱ぎ着しやすいストレッチ素材は、服への抵抗感を減らしてくれます。
特に発達特性のある子どもは、動作ひとつひとつにエネルギーを使うため、“ラクに動ける”ことがとても大切です。
前後がわかりやすいデザイン
服の前後がわかりづらいと、毎回「これどっち?」という小さなストレスが生まれます。
背中側に目印のタグや、前面にワンポイントがあると、自分で正しく着られる安心感につながります。
また、前後がどちらでも大丈夫な工夫がされている衣類もあるので、そういったものを選ぶのもお子さんのストレスを減らす手助けになります。
着替えをラクにする日常の工夫

「選ぶ」と「着る」を分ける
朝のバタバタを避けるために、前日の夜に一緒に服を選んでおくとスムーズです。
「どれを着る?」と聞くよりも、「今日は青と緑、どっちにする?」と二択にしてあげると、自分で選んだ感覚を持ちやすくなります。
好きな色や柄で“楽しい時間”に
お気に入りのキャラクターや色の服は、それだけで着替えのモチベーションになります。
「この服かわいいね」「今日も似合ってるよ」とポジティブな声かけを意識すると、着替え=楽しい時間に変わっていきます。
服の収納を“わかりやすく”
どこに何があるかわからないと、準備に時間がかかってしまいます。
ラベルや写真を貼って「トップス」「ズボン」「パジャマ」と分類しておくと、視覚的に理解しやすくなります。
わが家で実践した「ロンパース」という選択

ロンパースは、上下がつながっているためお腹や背中が出ず、安心感があります。
動いてもめくれないから、体温調節がしやすく、冬場の冷え対策にもぴったり。また、私の次男の場合おむついじりや弄便が頻発していた時に、それを防ぐ意味でロンパースが必須でした。
何より、“1ステップで完了する”というシンプルさが、着替えが苦手な子どもに大きなメリットでした。
surgeのロンパースに込めた想い
発達障害や感覚過敏のあるお子さんが、少しでも心地よく、そして自分らしく過ごせるように。
そんな願いから、私は「surge」のロンパースをつくりました。
・肌あたりのやさしいコットン素材
・外タグ・タグレス仕様でチクチクしない
・お腹・背中が出ない一体型デザイン
・前後がわかりやすい目印つき
着替えが苦手な子にとって、服は“戦う相手”ではなく、“味方”であってほしい。
ロンパースを通して、「安心して過ごせる毎日」を届けたいと思っています。
おわりに

「うちの子、どうして着替えができないの?」と悩む日もあるかもしれません。
でも、できないのではなく、やりにくい理由があるだけ。
服を変えることで、子どもの表情が変わることもあります。
“ラクに着られる服”は、“生きやすさを支える小さなサポート”です。
surgeは、そんな日常の小さな困りごとをやさしく包み込むブランドでありたいと願っています。
発達特性に配慮したロンパースをもっと見る
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(文/隈本納実)
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お子様のおむつ外れに悩んだら、当店のおしゃれなロンパースを。
さあ!ロンパース着てお出かけしよう。
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隈本納実
行政書士/ファイナンシャルプランナー(AFP)/不動産管理会社代表
大学生、小学生、保育園児の三児の母。
大学卒業後、国内大手ホテルに勤務、大学院などを経て、家業の不動産管理会社の代表に就く。
次男の発達がゆっくりで、おむつ外れや弄便に悩んだ経験から、発達がゆっくりな子向けのオリジナルロンパースを製作販売する事業をスタートさせた。行政書士/AFPとしては、障害のある子どもやその保護者向けの障害福祉サポート業務にも取り組んでいる