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2025/04/30 13:13

子どもがうんちを触る――特に発達障害を持つお子さんの場合、この行動にはさまざまな理由が隠れていることがあります。今回は「うんちを触る」行動に対して、すぐに実践できる具体的な対策リストをご紹介します。

焦らず、子どもの気持ちに寄り添いながら進めていきましょう!



 目次

1. 排泄後すぐに拭ける仕組みを作ってみよう

2. 「手を使っていい」感覚遊びを取り入れてみよう

3. 視覚的に排泄の流れを教えてみよう

4. 排泄サインを一緒に確認する

5. 汚れを嫌がる意識を育てる

6. ストレス・不安要素を見直す

7. できたら必ず「具体的に」ほめる

まとめ 小さなステップを積み重ねていくことが成功のコツ

 

 

1. 排泄後すぐに拭ける仕組みを作ってみよう

まず最初にやっていただきたいのは、排泄後にすぐに拭ける環境作りです。トイレにはトイレットペーパーだけでなく、ウェットティッシュやおしりふきを常備しましょう。そして、子ども専用の拭き取り手順表を作って順番を視覚化してみましょう。絵を見せながら、「うんちを拭こうね」と一声かけるなどの方法を試してみてはいかがでしょうか。

また、トイレトレーニングの前段階であれば、手が汚れないように、ティッシュやウェットティッシュをすぐ手の届くところに置くのも効果的です。我が家では、次男の弄便が頻発した時は、トイレに流せるおしりふきを家中の至る所に置いておいて、汚れたらすぐに拭くようにしていました。

また、おむつに手を入れにくい服装にすることも有効な対策だと思います。我が家ではロンパースとオーバーオールを組み合わせて着せたり、ロンパースとスパッツを履かせて、おむつに手を入れにくい服装を心がけています。

 

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感覚が気持ち悪くて触ってしまう子には、速やかな拭き取りが効果的です。優しく声をかけながら、親御さんは迅速にきれいにしてあげましょう。

 



2. 「手を使っていい」感覚遊びを取り入れてみよう

触覚刺激を求めているのであれば、スライム遊びや粘土遊び、梱包材のプチプチなど、他の安全な方法で感覚を満たしてあげる方法があります。手を使った感覚遊びは、発達障害のお子さんは好きな子が多いと思います。おむつに気が向かないよう、常に別の遊びをいくつか用意しておくのもおすすめです。

「手はここで遊ぼうね」と場所と行動を分け、感覚刺激への欲求を「安全な遊び」で満たすことが重要です。

ポイントとしては、ただおむつに手を入れるのを禁止するだけでなく、代替行動を用意すると成功しやすいと思います。

 



3. 視覚的に排泄の流れを教えてみよう

トイレに行く、排泄する、手を洗う――この一連の流れを絵カードやイラストで示してあげると、子どもは理解しやすくなります。特に発達障害のある子どもには、言葉より視覚情報が効果的な場合が多いです。具体的には、イラストや写真で「トイレの使い方手順書」を作る方法があります。

1トイレに座る、2うんちをする、3トイレットペーパーで拭く、4トイレを流す、5手を洗うという一連の行動を1枚ずつ絵カードにし、縦に順番に子どもの目の高さに貼っておき、手順を確認しながらトイレに誘導し、できたらスタンプやシールで達成感を演出するのも効果的です。

トイレトレーニング前のお子さんであれば、トイレに関する絵本を一緒に読んで、イメージもたせる方法もあります。ポイントは、発達障害の子どもは視覚情報で学ぶ方が理解しやすい!ということです。

 



4. 排泄サインを一緒に確認する

「お腹がぐるぐるしたらトイレに行こうね」と具体的なサインを教えておき、体の感覚に意識を向ける練習を普段から取り入れてみてはいかがしょうか。オノマトペとよばれる擬音を使って、「お腹がぐるぐるするね」「もぞもぞするね」「ぎゅーっとするね」など、お腹を触りながら伝えてみてください。我が家の次男は、おもちゃの聴診器が好きなので、聴診器をお腹にあてながら、お腹の音を聞かせてあげると喜んでいました。そこから、お腹がぐるぐるするね、など伝える方法としては有効だったと思います。

 

そして、なんらかの方法でお子さんが排泄を予告できたらたくさんほめてあげてください。手を引いてトイレに連れて行ってくれた、おむつ替えシートを自分で出したなど、ご家庭でいつも使っているおむつ替えグッズなどがあれば、それをお子さんが示してくれたらすぐにわかりますね。事前に排泄のタイミングを意識させると、パニックやうんちに触ってしまう前に親が気づきやすいと思います。

 



5. 汚れを嫌がる意識を育てる

「バイ菌が手に付いたら、お腹が痛くなることがあるんだよ」とやさしく教えることで、お子さんが手を洗う習慣がつくとともに、バイ菌は何か良くないらしい・・・という雰囲気も伝わると思います。手を洗った後は、「手がいい匂いになったね!」とポジティブな声かけをしながら、衛生環境を整えていきましょう。ただ「汚い」と言うよりも、意味を説明すると理解しやすいと思います。

 



6. ストレス・不安要素を見直す

保育園・幼稚園・家庭でのストレス源をチェックし、生活リズムを整え、安心できる環境を作る様心がけましょう。特に、新学年になるタイミングや、季節の変わり目など、大人でもストレスに感じやすい時期は、お子さんにもストレスを感じる時期でもあります。安心できる環境を整えつつ、適度な運動やリラックスタイムを取り入れ、お子さんの心身の健康維持に寄り添いましょう。うんちを触る行動が、心の不安のサインである場合もあるため、根本原因にも目を向けることが大切です。

 



7. できたら必ず「具体的に」ほめる

例えば、トイレの後にスムーズに手を洗えたときは、「今日はトイレの後、すぐ手を洗えたね!すごい!」等と伝え、できた行動をピンポイントでほめて、達成感を感じさせることが有効かと思います。大人も何か褒められると嬉しいですし、子どもも大好きな親御さんに褒められたらとても嬉しい気持ちになります。漠然と「えらいね」よりも、「何がよかったか」を具体的に伝えることで子どもの自信に直結すると思いますよ。

 



まとめ 小さなステップを積み重ねていくことが成功のコツ

 

 

発達障害の子どもがうんちを触る行動には、「感覚刺激を求めている」「排泄への不安がある」「ストレスサイン」など、さまざまな背景が隠れています。

ただ汚したことを叱るのではなく、環境を整えたり、代替行動を提案したりしながら、子ども自身が安心できる方法を一緒に見つけていくことが大切です。最初から完璧を目指さず、小さなステップを積み重ねていくことが成功のコツだと思います。親御さん自身も、ぜひ自分を責めず、周りのサポートも上手に使っていきましょう。

 


こちらの記事もぜひご参考にして下さい

うんちを触るのはなぜ?発達障害の子どもに見られる行動と親ができる対策について


(文/隈本納実)

 


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隈本納実

行政書士/ファイナンシャルプランナー(AFP/不動産管理会社代表

大学生、小学生、保育園児の三児の母。

大学卒業後、国内大手ホテルに勤務、大学院などを経て、家業の不動産管理会社の代表に就く。

次男の発達がゆっくりで、おむつ外れや弄便に悩んだ経験から、発達がゆっくりな子向けのオリジナルロンパースを製作販売する事業をスタートさせた。行政書士/AFPとしては、障害のある子どもやその保護者向けの障害福祉サポート業務にも取り組んでいる。