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2025/06/12 13:34

「同じ年齢の子はもうたくさんおしゃべりしているのに、うちの子はほとんど言葉が出ない…」「何か問題があるんじゃないか」、そんな不安を抱えながら日々を過ごしている親御さんも多いのではないでしょうか。今回は、発語がゆっくりなお子さんを持つ親御さんが、家庭でできる5つのサポート方法を私の経験を踏まえてご紹介します。

 



目次
1.子どもの「言いたい気持ち」を大切にする
2.「ことばのシャワー」をたくさん浴びせる
3. 子どもの興味に合わせて語りかける
4. 身近な絵本を活用する
5. 不安なときは専門機関に相談を
6.焦らず、でも一人で抱え込まずに

 

 

1. 子どもの「言いたい気持ち」を大切にする

 


子どもの発語は個人差が大きく、成長のスピードはそれぞれ異なります。しかし、周りと比べて遅れを感じると、つい焦ってしまうものです。子どもが言葉を話すようになるためには、「自分の思いを伝えたい」という気持ちが育つことが大切です。

無理に「しゃべってごらん」と言うのではなく、「〇〇がほしいのかな?」「あれが見たいのかな?」と、子どもの行動や表情をよく観察しながら声をかけてあげましょう。

 

私は、次男の発語がなかなかなかったときに、様々な書籍を読んだり、他のかたの体験談をブログで読んでみました。その中でこれなら私でも出来そう!と思ったのが、「子どものやっていることを実況中継する」でした。

発語がない次男に代わり、次男の行動をいちいち言語化してみました。

「牛乳欲しいんだね。『牛乳ちょうだい』だね」「じゃあ、コップの入れてみるよ。トクトクトク。コップにたくさん入ったね。はいどうぞ。『いただきます』だね。ごくごくごく。あーおいしいね。」などといった感じです。

この方法が正解かはわかりませんが、発語がない息子の代わりになって、いろいろ表現してみるのは、視点を変えられることも良かったですし、無言でのやりとりよりも何か音声があった方が楽しく過ごせると感じていたので取り組んでみました。

 

子どもが伝えようとしたことを受け止め、「わかってもらえた!」という体験を積み重ねることで、安心感とともに発語のきっかけが育つと思います。

 

 

2.「ことばのシャワー」をたくさん浴びせる

 


テレビや動画だけでは言葉はなかなか増えません。子どもにとっては、直接の対話ややりとりがとても大切と言われています。

例えば、「おはよう、今日はいいお天気だね」「このリンゴ、赤くておいしそうだよ」など、日常の中でどんどん話しかけてみましょう。返事が返ってこなくても大丈夫です。

子どもは耳で聞き、心で感じ、少しずつ言葉を吸収していきます。

我が家の次男の主治医の先生は、タブレットやスマホで動画を観せることをとても嫌っておられますが、動画を観せてしまうことで、その機会を奪ってしまうからだとおっしゃっていました。私は、先生のおっしゃることももっともだと思いつつ、歯磨きを促す動画などは時にお世話になっています。

 

 

 

3. 子どもの興味に合わせて語りかける

 


子どもが好きなものや興味のあることに関心を持ち、それに関連する言葉をたくさん使ってみましょう。たとえば、車が好きなお子さんなら、「赤い車がブーンって走ってるね!」「大きいトラックだね!」など、遊びながら語りかけるのが効果的です。

最初はすべて「くるま」で表現していたところ、次第に「パトカー」「消防車」「救急車」などの種類に広がっていくと思います。興味のあることを通しての言葉のやり取りは、子どもにとって自然で楽しく、発語への意欲を育てる助けになります。

 

 

 

4. 身近な絵本を活用する

 

 

絵本は、言葉の世界を広げるとても良いツールです。

難しいストーリーではなく、簡単な言葉の繰り返しや擬音が多く使われている絵本を選ぶと良いでしょう。読み聞かせのときは、ただ読むのではなく、「これはなにかな?」「ワンワンがいるね!」とやりとりを挟むと、子どもの反応も引き出しやすくなります。

指さしや表情でも反応があれば、しっかり受け止めて「そうだね、ワンワンだね」と応えてあげましょう。

我が家の次男は、動画ブームが去った途端、絵本ブームが到来し、一日に15冊の本を選び、1冊につき10回ずつ(合計150回!!の読み聞かせです)を私に求める様になりました。親にしてみれば、1150回の読み聞かせは何の修行か…と思ったりもしたのですが、その絵本ブームでとても多くの言葉と文字を吸収したのです。絵本ブームは、図鑑の様なものから始まり、1冊の物語をしっかり聞けるようにまで成長しました。

 

 

5. 不安なときは専門機関に相談を

 

 

親御さん自身が「何か気になる」「他の子と違う気がする」と感じたときには、早めに専門機関に相談するのも大切です。児童発達支援センター、市町村の子育て支援課、保健センターなどでは、言葉の遅れや発達について相談にのってくれる窓口があります。

早期に支援が始まることで、子どもが安心して育っていく環境を整えることができます。

「相談することは悪いことではない」「親としてできることをしているんだ」と前向きに捉えてみましょう。

 

 

6.焦らず、でも一人で抱え込まずに

 


発語がゆっくりな子どもを育てていると、どうしても不安や焦りが募ってしまうものです。でも、今すぐしゃべれなくても、子どもはちゃんと育っています。

大切なのは、「話せないこと」にばかり注目するのではなく、「伝えようとしている気持ち」や「できるようになってきた小さな変化」に目を向けていくこと。

そして、親御さん自身も安心して育児ができるよう、必要に応じて支援を受けながら歩んでいくことです。あなたの気づきと愛情が、きっとお子さんの発達の土台になります。

一歩ずつ、できることから、親子で進んでいきましょう

 

参考リンク:東京都発達障害者支援センター

 

 

こちら↓の記事も参考にして下さい

子どもの発語はいつから?3歳になっても発語がない場合に知っておいて欲しいこと

 

 

(文/隈本納実)

 

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隈本納実

 

行政書士/ファイナンシャルプランナー(AFP/不動産管理会社代表

大学生、小学生、保育園児の三児の母。

大学卒業後、国内大手ホテルに勤務、大学院などを経て、家業の不動産管理会社の代表に就く。

次男の発達がゆっくりで、おむつ外れや弄便に悩んだ経験から、発達がゆっくりな子向けのオリジナルロンパースを製作販売する事業をスタートさせた。行政書士/AFPとしては、障害のある子どもやその保護者向けの障害福祉サポート業務にも取り組んでいる